BGM集というと、あまり聞こえが良くないかもしれませんが、この作品は、よい意味で素敵な「BGM集」に仕上がっています。形態としては、数多あるヒーリング・ミュージックのコンピレーションですが、ドラマやCMなどのよく知られた曲ではなく、個の強過ぎない普遍的な旋律を集めています。心をリラックスさせるために、敢えて個性の強くない曲を集めたところがとても好感が持てます。
どの曲も、心を落ち着かせたいとき、心地よい眠りに入りたいときに聴きたい優しい曲ばかり。BGMというと、没個性的な、程度の低いものと思われてしまうかもしれませんが、本当に静かになりたいときに聴きたいのは、どこかのサントラに入っているような強い主張のあるものではなく、この作品集のような柔らかな旋律のはず。
ただ売りたい曲を集めた寄せ集めのコンピレーションにはない、優しい旋律がこのアルバムにはあると思います。