このシングルに収められている曲は、「シフクノオト」の曲などとは異なり、一回聴いただけではその良さがあまりよくわからなかった。しかし何度も聴いているうちに次第に良さがわかってきた。今では、未来、ヨーイドンのサビなどに聞き惚れているくらいだ。では、一曲ずつ、思ったことを書いていこうと思う。『ランニングハイ』は、有名になった「理論武装で攻め勝ったと…」という歌詞で始まる。この曲の魅力はまだ十分に理解できていないので、歌詞について語ってみよう。これは少し前の鬱屈した歌詞が多かった彼らでは書けなかった詩ではないだろうか。そう。結果的に恥になっても何でもいいから、一度きりの人生、必死に生きていこうぜ! そう思わせる力強さがある。
『未来』は歌詞もさることながら、何よりサビがすばらしい。どこかデシャヴのようなものを感じさせる。とはいえ、最近の新人アーティストにありがちな、「何か別の曲で聴いたよな」と言うような安っぽいものではない。そしてサビに伴う歌詞がよい。ぜひカラオケでマスターしたい曲である(笑)。
『ヨーイドン』は、子供に聴かせる曲らしく、曲調が希望に溢れている感じだ。歌詞もわかりやすく、それでいて大人が子供に説教するようなイメージではなく、子供の視点で詩を作ることに成功していると言えそうだ。改めてミスチルがオールマイティーなアーティストであると実感させられた。
『and I love you』は、ミスチルが得意とするラブソングだ。少し前の『君が好き』を髣髴とさせるような気がする。"I love you"と言う言葉は単純だけど実は奥が深い、そういうことを考えさせられる。この四曲の中では比較的すぐに良さがわかる曲でもある。
このシングルでは四曲の方向性がそれぞれ違っているのが、一回聴いただけではすべてを味わうことができない原因になっているのかもしれない。しかしそれは決して短所ではない。このシングルの曲を自分なりに味わえるようになってきたとき…これら四曲の魅力が徐々に姿を現してくるのだ。