デビュー30周年を記念して発売された13枚BOXセット。東芝EMI,徳間音工、キング・レコードといくつものメジャー・レコード会社を経て、1993年に発表の舞台をインディーズ・レーベルに移した友川かずき。そのレーベルで発売されたアルバム(ライヴ・アルバムは除く)+徳間音工時代のベスト・アルバム、そして新録音の中原中也作品集、ニュー・アルバム「サトル」、がセットになったのがこのBOXである。なんと言ってもこのBOXセットの売りは新録音の2枚。中原中也作品集は1978年に発売されたアルバム「俺の裡で鳴りやまない詩」をギター弾き語りで録り直したもの。より生々しく説得力が増した中原中也の詩の世界に連れ込まれる。ニュー???アルバムの「サトル」では岡本かの子の詩を唄ったりと新境地に挑戦している。バラ売りはしないと言うのが憎いところ。
友川かずき… 中原中也の詩を唄っていると言うことでも窺えることだが、彼の詩は時に文学的で、時に自虐的だ。それを秋田訛りのあの声で唄う。こんなアーティスト他にはいない。50才を過ぎてなお、色っぽく、深く、リアルに独自の進化を続けている。
一触即発の彼の今をこのBOXで追体験してみてはどうだろうか?