夕焼け楽団としての3作目。細野晴臣、久保田麻琴共同プロデュース作品。前作でのハワイ〜沖縄路線に比べると思い切りアメリカ南部指向が強まり、
エスニックな味を残しながらも、全体の印象はチャンキー・スワンプ・ロック。
この手のサウンドに久保田麻琴の声は最高の組み合わせ、深くて魅力的です。
オリジナルアルバムとしては当時のステージの雰囲気に一番近いアルバムとも言えます。
1曲目〜2曲目の疾走感は豪快、太くうねる藤田洋麻のスライドギターが本領発揮です。
9曲中7曲を叩いているトラヴィス・フラートンの土臭いドラムも秀逸。
夕焼け楽団の「揺れながら白熱して行く」ブギー感覚を盛り上げています。
かすかにイーグルスを感じさせる傑作「星くず」と
「キャプテン・バナナ」のドラムはあの林立夫!
ハイハットやスネアが歌詞に反応して唄っているかのようなハートウォーミングな演奏です。
キーボードにはニューオリンズの名手、故ロニーバロンが参加。ピアノもハモンドも絶品!
ずっしりしたビートのスワンプ・ロックが好きな人にはこのアルバムがお勧め。
エキゾチックなチャンキー・サウンドが好みなら前作「ハワイチャンプルー」でしょうか。
このアルバムを聴くとついにレコードには残らなかった夕焼け楽団の「THE WEIGHT」を思い出します。
また、あのサンディーは本作品でコーラスとして初登場。
歌詞カード裏に散りばめられたハワイのスタジオでのメンバーの若い姿も必見。